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 最初は何で知ったのだろう。この写真と、狼に育てられた女の子がいるというのは、子供のころから知っていた。おそらく子供むけの”〇〇のふしぎ”みたいな本で知ったのではないだろうか。

 それから大人になって、実は嘘らしいということも知った。子供の時分は写真を見て、長年信じて疑わなかったことが、後年実は嘘だったというのは結構ある。ネッシーや妖精、宇宙人などなど。

 ちなみにインドの辺境で現地の人に化け物と恐れられたその正体は2人の少女だった。2人を発見した宣教師はみずからが運営する孤児院に引き取り育てた。4つ足で生肉を好み人の言葉がわからない少女を宣教師夫婦は愛情を持って育てた。みたいな話だった。

 その2人は狼に育てられたというのだけれど、狼というのは積極的に授乳する動物ではないし、ニンゲンの赤ちゃんも目の前に乳首がないと乳は飲めないので、狼がニンゲンを育てるというのはほぼ不可能なのである。

 そのようなことで、結局は宣教師による孤児院の運営費を得るための詐欺だといわれているわけだ。もしそうだとしたら、宗教というものを考える上でも興味深い。いくら慈善活動とはいえ、ニンゲンとしての尊厳を無視するような行為は許されるのかと。

 なぜこのような話をしているのかというと、現在大学で履修している科目に心理学があって、その教科書にアマラとカマラに関することが書いてあったからだ。子供の発育についての実例触れられている。

 そしてこちらでは狼に育てられたのは事実であるという前提で話がすすめられていたのだ。狼に育てられた影響でアマラとカマラは早死してしまったということが書いてあった。ううむ・・・

今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。